【口唇裂手術後の必須アイテム】抑制筒の作り方…作れない人はどうする?

口唇口蓋裂

こんな人のための記事です

✅そもそも抑制筒ってなに?

✅どうやって作ればいいの?

✅無理だ自分じゃ作れない!

そんな人でも…

この記事を読めば…

⭕️抑制筒の重要さがわかる!

⭕️作り方がふんわりわかった!

⭕️作れなくてもなんとかなる!

それでは本題にまいりましょう。

抑制筒あるある ※マンガ:ぽこまま作

抑制筒とは…

口唇裂の予備手術を行った我が子「ぽこちゃん」。

手術した場所を無意識に触らないように腕の関節の動きを抑制しなければいけません。

そこでマストアイテムとなるのが「抑制筒」(よくせいとう/よくせいつつ)です。

腕についている善逸柄の筒が「抑制筒」
そもそも抑制筒とは?

口唇裂の手術後は手術部位を安静に守る事が重要。手で手術部位をさわらないように肘の関節の動きを制御する道具。

我が家の場合、病院から指示で「入院するまでの間に、なんとか作るか手に入れるかしてほしい。」と言われました。

買うとそこそこ高いので、自分で作った方が安く済むという事で、病院からは作り方の資料をもらいました。

材料

必要な材料は写真の通り。

抑制筒の材料(すべて100均で買ってきた)

①クリアファイル(使うのは表紙のプラ部分)

②布

③マジックテープ

④ヒモ(できれば平紐)

⑤平ゴム

補足

すべて100円ショップで揃います。私はダイソーで揃えました。

【①クリアファイル】まずなんで?とツッこむ方がいると思います。使うのは表紙のプラスチック板だけです。切り取ってパーツにします。(後ほど説明。)

【②布】片腕につき40センチ×40センチくらいあれば

【③マジックテープ】幅が5センチは欲しい。

【④ヒモ】筒を縛るために丈夫なやつが望ましい。

【⑤ゴム】幅は2〜3センチ。長さは赤ちゃんの背中の幅より短め。

感想としては全て100円ショップで揃うのですが、布」と「ヒモ」はちゃんとした所で買えばよかったという反省点があります。少し強度に不安を覚えます。

ちなみに写真のヒモは、私の最寄りのダイソーに平ヒモが置いてなかったので、普通のヒモで妥協しました。こちらも使ってるうちにヒモが弱々しくなってきます。

作り方

ざっくり説明

まずはざっくり説明します。

①プラスチック板を切り取る

②だいたい板の2倍の大きさに布をL字に切る。

③布を内側に1センチ縫う

④マジックテープを縫い付ける

⑤ヒモを縫い付ける

⑥袋状に縫い付ける

⑦プラスチック板を袋に入れる

⑧同じものをもう1個つくる

⑨2つをゴムで縫い付けて完成

おおむねこんな感じです。

詳細説明

①プラスチック板を切り取る

A4サイズなら片面につき2つプラスチック板を生成できる

・ファイルから表紙を切り取ります。

・縦は手首から肩と肘の中間までの長さ

・横は肘の周囲からプラス10センチの長さ

・4つ角は丸く切り落とします。

※参考までにウチの子の場合…縦12センチ×横22センチ

②だいたい板の2倍の大きさに布をL字に切る。

線の外側が3センチ。内側はプレートの縦横比。右下は5センチに1センチの縫い代。

・布はプラスチックの大きさの2倍分に全体の縫しろ3センチ

・右下にはさらに5センチを加えてL字のようにする。

③布を内側に1センチ縫う

ミシンで一気に縫う。縫ってないところが袋口になる。

・内側に1センチ折り込んで縫う

※ミシンが苦手なので相当苦戦しました。

※この辺でマニュアル通りに上手くいかなくなるので頑張って自分で考えてください笑

④マジックテープを縫い付ける

袋にする前に全てのマジックテープをとりつける。

・裏側の右下にマジックテープを縫い付ける

・強度が必要なため縫うタイプで(アイロンタイプNG)

⑤ヒモを縫い付ける

ひっくり返してマジックテープをつけてヒモを縫う。その後に袋状に縫う。

・布を表にして左上にもマジックテープを縫う

・ヒモをつける

※布の表側にマジクッテープの「くっつかない面」をつけた方が良い

⑥袋状に縫い付ける

・布を折り畳み袋状に縫う

・開いてる口の部分は縫い付けない

⑦プラスチック板を袋に入れる

すぽっと入る。ちょいガーゼをクッションにしてもOK!

・口の部分にプラ板をいれる

・これで片方が完成

⑧同じものをもう1個つくる

現実世界でコピペが使えたら楽なのにな。

・同じ要領でもう片方をつくる

⑨2つをゴムで縫い付けて完成

やっと完成。裁縫が苦手すぎて半日はかかったかも…。

・筒同士をゴムでつなぐ。

・これがないとベッドとの摩擦ですっぽ抜けてしまう

・またゴムは腕の可動域を抑える機能も持つ。

これで完成です。

感想

感想としては「難しい!!!!!」でした。

なんど諦めてしまおうかと思ったことか。我が家では夫婦で片方づつ作りました。

お互い裁縫初心者なので終始イライラしてました笑

そして、やはり「布」と「ヒモ」は丈夫なものを買うべきでした。これは教訓です。

100円ショップの布とヒモは使っているうちにボロボロになっていきます。

(裁縫が得意な人が作ればこうはならないかもしれませんが…)

また安い生地だと「プラ板の感触が直に肌に当たって痛そう…」という感想も持ちました。

その場合はプラ板にガーゼを巻き付けてクッションにします。

とはいえ、ずーっと使うものでもないので、なんとか1〜2ヶ月もってくれればいいかなというのが正直なところ。

ちなみに、完成したものを入院前に通院で看護師さんに見せたところ、「もうちょっとフィットした方がいいね。」と手直しが必要になりました。

心が折れながらもママが作り直しました。(感謝。)

補足

病院によって作り方は違うと思いますので、参考程度にしてください。

ただ私の失敗談や教訓は作る際の準備段階としては役立つと思います。

自分じゃ作れない人は…

どうしても作れない人への妥協案も用意しておきます。

もう買いましょう。

市販品はどうしても高いです。1万円近い値段がします。

大量に製造するもでのないですし、これくらいの値段で妥当だと思います。

自分の赤ちゃんにぴったりのサイズがあるかどうかはわかりませんので、ちゃんと確認は必要です!

購入の前に医師や看護師さんなどに相談してみましょう。

裏技としては「メルカリなどで買う」です。

なんと、善意で抑制筒を作って販売してくれる方がいるんです。

しかも、1800円〜とお手頃価格。サイズ別に用意してくれたりと…親切。

実は私も予備用として1つ購入させてももらいました。しっかりとした品質でした!

ただ、左右をつなぐゴムがついていないので、それは自分でつける必要がありそうです。

ではまた。

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