【口唇口蓋裂】入院から退院までの流れ

口唇口蓋裂

こんにちはぽこぱぱです。

今回は口唇口蓋裂の手術を受けるために、

入院してから退院するまでの流れをお伝えします。

私と同じように、お腹の赤ちゃんが唇口蓋裂とわかって、

不安な気持ちになっているあなたへにこの記事を書いています。

最後まで見て頂き、胸につかえた不安がとれればうれしいです。

入院から退院まで

入院から退院までは大きく分けて5ステップ

  1. 入院前の準備
  2. 入院後:手術前
  3. 入院後:手術当日
  4. 手術後
  5. 退院後

それでは具体的な流れを見ていきましょう。

入院前の準備

口唇口蓋裂だからといって特別な配慮はいりません。

ただ、赤ちゃんは呼吸器の感染症にかかりやすいというのと、

唇や口蓋は呼吸器の入り口のため、風邪などには気をつけなきゃいけません

お金の面でも心配する方が多いと思います。

初回手術では、乳児医療が使えます。

また健康保険治療となり、自費負担分も自立支援で援助してもらえます。

主治医やソーシャルワーカーなどに相談し、必要書類を提出しましょう。

書類提出から決済するまでには時間がかかしますが、

間に合わなくても、会計後に援助を受け取ることも可能です。

我が家の場合は…下記リンクの記事をご覧ください。

お金の面はこちらで紹介してます。

入院後:手術前

入院後の手術前は4つのステップがあります。

  1. 一般診察
  2. 耳鼻科検診
  3. 看護師による説明
  4. 麻酔科検診

①一般診察

全身麻酔のため一般視察をします。

呼吸器の異常は、術後の合併症につながることがあるため、

咳・たん・発熱がある場合は手術は延期になります。

②耳鼻科検診

耳鼻科検診では、同時に鼓膜に対する手術が必要かどうかを判断します。

③看護師による説明

入院に必要な期間はおよそ10日から2週間

病棟の使い方や、退院までの流れを看護師さんが説明してくれます。

この時に日頃のケアの仕方などがついでに聞けます。

プロのノウハウを盗みましょう!

④麻酔科診察

この段階では、赤ちゃんに全身麻酔に問題がないかを判定します。

発熱がある場合は、当日の朝まで手術をするかどうかを保留することもあります。

そして、手術の前日0時以降は絶飲絶食です。

入院後:手術当日

手術の当日は7ステップです。

  1. 病棟
  2. モニター装着
  3. 麻酔開始
  4. 点滴などの準備
  5. 気管挿管
  6. 手術
  7. リカバリールーム

手術は1〜2時間かかり、病棟を出てからは2〜3時間かかるそうです。

①病棟

病棟に入り、手術の順番をまちます。

授乳は前日の午前0時までのため、

赤ちゃんは不機嫌になると思いますが、ここは我慢です。

なぜなら、食べ物や飲み物を与えると麻酔の際に嘔吐してしまうので、とても危険です。

このあと、赤ちゃんは看護師さんにつれられて入院病棟から出発します。

パパとママが赤ちゃんと一緒にいられるのはここまで。

手術の成功を祈って見送りましょう。

②モニター装着

麻酔中は心拍数、心電図、呼吸状態、動脈中の酸素濃度、

呼気中の二酸化炭素濃度などがモニターされます。

【モニター】患者の状態を正確に把握し見守るための機器。

「モニタリング=絶えず見守る」という意味です。

③麻酔開始

口唇口蓋裂の手術では、マスクを装着して、ガス麻酔が使われます。

麻酔状態も深く安定し、出血しても誤嚥(ごえん)することがなく、安全な麻酔です。

【誤嚥(ごえん)】唾液や食物などが、なんらかの理由で、誤って気管などに入ってしまう状態。 誤嚥は肺炎の原因にもなります。

④点滴などの準備

麻酔で痛みを感じなくなってから点滴をいれます。

術後はしばらく水分をとれないので、点滴から水分を補って脱水を防ぎます。

⑤気管挿管

気管にチューブをいれます。

そこから麻酔と酸素が送られて、安定した麻酔状態が維持されます。

⑥手術

なるべく出血をしないように止血剤を注射したあと、メスを入れる手術をします。

手術後は目立たないように縫合して終了です。

⑦リカバリールーム

またの名を回復室。

麻酔から覚めたあと、チューブを抜かれ、リカバリールームというお部屋に入ります。

この場所では、病室に戻る前に、

呼吸状態、手術後の状態、十分に目覚めたか確認します。

ここで異常がなければ、病室に戻れます。

ようやく手術後の赤ちゃんと対面!

この病室に戻ってくるタイミングで初めてお口がつながったお顔が見ることができます。

病室に戻ってからは、

苦しそうじゃないか、出血してないかなどを親の私たちが見守ります。

大声で泣くと術後に止まっていた出血がまれに再開することもあります。

手術後

飲食

通常、手術後は3〜4時間後に水分の摂取が許可されます。

ただ、痛みや麻酔の影響でうまく水分摂取できないこともありますが、

手術中に点滴をしているので脱水になることはありません。

食べ物は当日の午後もしくは翌日から許可されます。

3〜7日かけて徐々に普段食べている物の硬さにしていきます。

幼児以上はお粥までにして様子をみます。

手術後の跡

縫った場所は毎日観察しますが、消毒などは必要ありません。

5〜7日で抜糸を行いますが、

口蓋裂の手術では自然に溶ける糸が使われ抜糸をしません。

2〜10週間で溶けます。

縫合した箇所は1〜2週間でくっつきます。

ただ、大きな力を加えると離れてしまうそうなので注意が必要です。

3〜4週間たつと通常の刺激では開かなくなります

手術痕をさわらないために

赤ちゃんが手術痕をさわらないように

抑制筒(よくせいとう)というものを装着します。

厚紙の筒で、布やネットで手作りもできますし、病院やネットでも販売しています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

退院後

手術痕がよくなって、うまくご飯が食べられるようになれば退院。

口唇裂では、術後3か月くらいは手術のあとが硬くピンク色で目立ちます。

およそ半年を過ぎた頃から手術痕は目立たなくなります

こちらの記事で我が子の手術後の経過をご覧ください。

手術後の経過

まとめ

はい。ここまで入院から退院までの流れを書いてきました。

なんとなく流れがわかってもらえたでしょうか?

今後も自分の勉強した知識や、経験した体験を共有していきます。

皆さんのお力になれればうれしいです。

ではまた。

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今回の記事は↓を参考に表現を噛み砕いてに書いています。

【メディカ出版】患者説明にそのまま使える不安なパパ・ママにイラストでやさしく解説こどもの口唇裂・口蓋裂の治療とケア(大久保文雄編著)

写真やイラストが載っているので文字で見るより直感的にわかりやすくなっています。ただところどころ難しい単語が出てくるので、その都度スマホで検索したりしながら読んだりもします。そうやって理解を深めていきましょう。なぜなら私たちは親だから。

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