【口唇口蓋裂】どんな治療をするの?

口唇口蓋裂

2021年の夏生まれた私の子供「ぽこちゃん」は口唇口蓋裂です。

唇などが裂けた状態で生まれてきました。

軽度か重度かは生まれてくるまでわからないため、ただただ心配でした。

でも、親として当時、自分にできる事は知識をつけること。

なので今回はどのような治療をするのかをお伝えします。

口唇口蓋裂の治療について

口唇口蓋裂のぽこちゃん

どんな治療をするのか?

口唇口蓋裂は、唇や口の中の天井などが裂けて生まれてくる形態異常

お母さんのお腹で成長している時に、

何らかの要因で組織の一部が欠け、唇などがつながらないと考えられています。

なので治療の際には、つながっていない部分をつなげる手術をします。

ただつなげるだけでなく、

変形した部分を治したり、組織の不測部分を補ったりしながらつなげていきます。

※書籍や病院のHPなどの情報を元に勉強。得た知識と自身の経験でこの記事を書いています。

口唇裂…唇の治療

唇が縦方向に裂けている口唇裂

通常、唇は白唇(はくしん)という白い部分と、

赤唇(せきしん)という赤い部分があります。

境界線は天使の弓のようなM字型になっています。

白唇から赤唇にかけて口唇裂があると、

裂部分の組織が不足して、短縮し、ひきつれた形状になってしまいます。

手術は、そのひきつれを延長して、滑らかなM字に形成していきます。

一般的に生後3か月後くらいに、

くちびるの裂け目を縫って閉じる口唇形成術というものをします。

口唇裂手術後の経過…ぽこちゃん

手術の傷跡は術後数か月は目立ちますが、

半年も過ぎていくと目立たなくなっていきます

ただ個人差もあって、若干の変形が残る事も少なくありません。

口蓋裂…口の中の治療

口蓋(こうがい)言葉を話したり、食べ物を飲み込むために重要な部位です。

口蓋裂は、口の中に裂(割れ目、裂け目)があることにより、

筋肉がひきつれたり、軟口蓋(口の中の後ろの方にある柔らかい部分)が短かったりします。

また喉ちんこも割れています。

口蓋裂の手術をするのは通常1歳から1歳半

口蓋の裂を閉じる縫合手術をして、ひきつれた筋肉の方向を直したり、軟口蓋を伸ばすとのこと。

左右に別れた軟口蓋の筋肉を再建したり、

正常な鼻咽腔閉鎖機能(びいんくうへいさきのうを得るために口蓋形成術という手術をします。

<鼻咽腔閉鎖機能(びいんくうへいさきのう)>
食べたり、会話をしたりする時に肺からの空気や食べ物が鼻に抜けないようにフタをする機能

現在最も多く行われている手術は「プッシュバックオペレーション」という方法。

<プッシュバックオペレーション>
口の前方にある上顎の硬い部分(硬口蓋)にある、骨の表面を覆う膜を口蓋の骨に残したまま、粘膜弁のみを持ち上げ、これと連動した軟口蓋とも後方移動させる方法。

術後は裂が閉鎖し、軟口蓋の筋肉が正常な方向に縫合されるという事です。

ただ、手術が問題なく行われたとしても、

数%の確率で鼻咽腔閉鎖機能が若干の不良をきたすことがあり、再手術が必要になることもあります。

顎裂…はぐきの治療

顎裂歯ぐきに割れ目がある状態のことをいいます。

顎裂の場合は顎裂形成術という治療をするそうです。

手術の時期は5歳〜10歳。

顎裂は歯肉をつなげただけではダメだということで、骨移植をする必要があります。

移植する骨は腸骨と呼ばれる自分の腰骨をつかいます。

この部分の骨髄組織(海面骨)を採取し、裂部分に移植。

移植した骨で、裂部分の粘膜を完全に覆います。

これによって、きれいな歯列を形成。

通常は、術後に矯正科が歯列を整えます。

まとめ

ここまで書いてきましたが…話が難しい!

そりゃそうですよね。お医者さんがする手術ですもんね。

専門的な手術や治療。こればかりは病院の先生にお任せですね。

あとは赤ちゃんの頑張り次第です。

手術の方法は色々あって、ひとりひとりの状態に応じた手術が必要です。

手術については、担当の先生の話をしっかり聞いて、質問する事が重要ですね。

親の私達ができるのはサポートです。

自分ができる事は何かを考える。あとは知識として知っておく事。

どんどん勉強して知識をつけて準備しましょう!ではまた。

※今回は以下の書籍やリンクから勉強させていただきました

【富山大学附属病院HP】http://www.med.u-toyama.ac.jp/tomfs/CLPHP2.html

【自治医科大学HP】https://www.jichi.ac.jp/keisei/surgery/disease2.html

【順天堂大学医学部附属順天堂医院HP】

 https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/keisei/about/disease/koushin.html

【メディカ出版】患者説明にそのまま使える不安なパパ・ママにイラストでやさしく解説こどもの口唇裂・口蓋裂の治療とケア(大久保文雄編著)

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